mewの観劇日記

mewが観たお芝居の感想です。

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こまつ座「私はだれでしょう」

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脚本:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:浅野ゆう子、佐々木蔵之介、北村有紀哉、川平慈英、大鷹明良、前田亜紀
場所:紀伊国屋サザンシアター
上演時間:約3時間(休憩1回)

戦争は嫌だ。

井上ひさしさんの戯曲は文学者などの人物に焦点をあてた作品(樋口一葉、宮沢賢治、石川啄木・・・)戦争に焦点をあてた作品があります。今回は戦争編。戦争の残酷さ、悲壮感をあらわすのに血まみれスプラッタのシーンはいらない。そういう映画とかドラマを見るのは苦痛です。

戦争は常に一般市民が多くの犠牲者を出している。東京大空襲では一晩に10万人もの人が亡くなった。これは世界史上、最大の数字だそうだ。

舞台は占領下のNHK放送室。ラジオ局がひとつしかない時代。アメリカの検閲を受けながらの放送。「東京大空襲」の「大」をとらなくては放送できない。一晩に10万人も死んだ、という事実をなかったことにしようとして。「アメリカ軍の兵士が女性をレイプし、ジープで逃げた」という原稿も「大きな男が女性に乱暴し、早い車で逃げた」と変更を余儀なくされる。
「尋ね人」のコーナーは広島、長崎からの投稿は無視されてきた。アメリカが許可しないからだ。一般市民を狙った原爆という、最も人道に反する行為を公にしたくないから。そこに記憶喪失の男が訪れてから、徐々に変化し始めて・・・。

井上さんの芝居は音楽芝居。(ミュージカルではない、と思う)歌に乗せて、笑ってるうちに、いつの間にか狂気じみた理不尽さに涙し醜悪な言い訳に怒り、同じ惨禍を2度と繰り返してはならないと思う。)戦時中が舞台の芝居だけど全然、苦痛じゃない。むしろ”面白い”と感じる芝居。やっぱり練習期間が短いせいか(ホンがあがらず、2度の公演延期)、歌や振り付けがバラバラなところもあったけど、短期間で3時間の長い芝居をよく仕上げたと思います。

《さてさて!ここからは役者さんの感想》

「私はだれでしょう」な記憶喪失な男、川平慈英がとても良かった。歌もうまい、タップも踊れる、武芸に秀で、英語もペラペラ。私は誰でしょう?彼の存在で舞台が重くならず、明るくなる。
北村有起哉くんも良い。演劇界の重鎮、北村和夫さんの息子さん。体の動きが柔軟で、ちょっとヘンな所が目が離せない(^^)
前田亜紀も良かった。子役だった前田愛ちゃんの妹。アッパレさんま大先生にも出ていたような。カツゼツはっきりで聞きやすいセリフ回し。歌も上手。

蔵さまはポマードてかてかの七三分けで登場したので初め誰かわからなかった。軍服姿に萌え♥歌は・・・?
浅野ゆう子さん。「宿直室へ」と言おうとして「ちゅくちょくちゅちゅ・・・」かわいかったです(-ω-)/蔵さま、思わず「プッ」と下向いたでしょ。見逃さなかったわ!
梅沢さん、出ずっぱりでセリフが多いこと。さすがにベテランの舞台女優さん。脚本できるの遅かったのに、よく覚えられたなぁ、とストーリーに関係ないところで感心していました。コミカルな演技、楽しませていただきました。

そして大鷹さん。とても良かったです。
大鷹さんの役は、多分イラストレーターの和田誠さんのお父さんがモデルなんですね。(ちなみに和田誠さんの奥様は料理研究家の平野レミ。ちなみにちなみに、息子さんはトライセラトップのVo.和田くん。)和田さんは井上さんのご友人であり、毎回こまつ座のチラシのイラストを描いています。何でも、和田さんがご実家を整理している時に、お父さんの資料をたくさん見つけたので、井上さんに託したそうです。会場受付に新聞記事の拡大コピーが張り出されていて、そこで知りました。

大鷹さんはいつも部屋の隅で地道に校正している役どころでしたが存在感があり、”いかにもいそうな”リアルな感じがしました。

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